常磐の最果てから

福島県いわき市在住のライター、小松理虔のブログ。

ぼくは母親になりたい

昨年の9月に生まれた娘が、どうにもこうにもかわいいのである。愛おしい。そしてその愛おしさは、生まれた日から毎日最高値を更新しているといったありさまなのである。生まれた日が100だったとしたら今は250くらいだろうか。娘が20歳になったときには80000…

同じ釜のカレー

気がついたらブログをほったらかしにしていた。もしかしたら、ブログに書くようなことがない日のほうが、穏やかな一日だったということなのかもしれない。ほったらかしにしていたこの2ヶ月近くの時間を、ぼくはけっこう充実した気持ちで過ごしてきたつもり…

天の我が材を生ずるや必ず用有り

ずいぶんと余裕綽々の毎日を送っている。今日は平日だのに花見と決め込んだ。桜が見頃になったというのに、昨日までは天気に恵まれず、明日からは逆にずいぶんと天気が崩れるようだ。ならば今日しかない、ということで。小名浜の自宅から車で10分。大畑公園…

漆の時間軸

先月、会津若松市で漆器工房の見学体験ツアー「テマヒマうつわ旅」を主催する貝沼航さんにインタビューしてきた。幸運にも工房も見せて頂き、作業風景や美しい木地を見せて頂いたのだが、何より感激したのは、漆の持つ独特の時間軸に触れられたことだ。(そ…

自由が怖い

丁寧に作られた酒はうまい。基本の基本のキの字をおさえることを繰り返し、派手さはなくとも、大事なところは絶対に外さない。そうやってできた酒は強く、深い。そうだな、まるで「磐城壽」の山廃のように。基本の積み重ねの上にこそうまい酒はある。そうい…

丁寧な暮らしという名の苦行

福島県は広い。自分の地元のこともよくわかってないのだから、そこからひょいと遠くに行けば、自分の知らないことばかりだ。ぼくの暮らすいわき市小名浜から車で1時間半の船引町に、こんなすばらしい場所があることも、今日初めて知った。 名を「蓮笑庵」と…

はじまりの美術館

とりたてて何かテーマを設けるわけではないのだけれど、日常の身の回りで体験したことや見聞きしたこと感じたことを、流れちゃうSNSではなくて、も少しきちんと構成されたものとして残しておきたいな、たぶんこれから残しておきたいことが増えてくるんじ…